Ryzen 5 PRO 3600 vs Ryzen 9 5900XT 性能比較
マルチスレッド性能ではRyzen 9 5900XTが約155%リード、シングルスレッド性能ではRyzen 9 5900XTが約39%リードしています。
- Ryzen 5 PRO 360017,213
- Ryzen 9 5900XT43,829
どっちを選ぶ?比較解説
Ryzen 5 PRO 3600はビジネス向けのPROシリーズに属するZen 2世代(Matisse)の6コア12スレッドで、ベースクロックは3.60GHz、AM4ソケットとDDR4メモリを使い、TDPは65Wです。2019年の発売で、内蔵GPUはありません。Ryzen 9 5900XTはZen 3世代の16コア32スレッドで、ベースクロックは3.30GHz、AM4ソケットとDDR4メモリを使い、TDPは105Wです。2024年の発売で、内蔵GPUはありません。
CPU総合スコア(CPU Mark)はRyzen 5 PRO 3600の17,213に対しRyzen 9 5900XTが43,829で、約2.5倍です。コア数が6から16に、スレッド数が12から32に増え、Zen 3で1コアあたりの性能も上がっています。動画編集やエンコード、3Dレンダリングのような並列処理では処理時間が大きく短縮されます。ただしゲームだけなら、コア数の増加ほどの差が出ない場面もあります。
同じAM4なので、マザーボードを交換せずに載せ替えられる可能性があり、DDR4メモリもそのまま使えます。ただしRyzen 5000シリーズに対応したBIOSが必要です。BIOSの更新は、マザーボードメーカーのCPU対応表と各バージョンの更新手順に従ってください。途中のバージョンを経由する必要があるボードや、更新後に以前のBIOSへ戻せないボードもあるため、更新前に手順を確認しておきましょう。ボードによっては、新しいBIOSでPRO 3600への対応が外れ、更新後にPRO 3600で起動できなくなる場合があります。400シリーズや500シリーズのボードは多くが対応していますが、300シリーズのボードは対応状況がメーカーやモデルによって異なるので、事前に確認してください。PRO 3600はメーカー製PCに使われていることが多く、その場合はBIOSが対応していないことや、電源や冷却が65W前提になっていることがあります。TDPは65Wから105Wに上がり、5900XTにはCPUクーラーが付属しないため、16コアの発熱に対応できるクーラーを別途用意してください。どちらも内蔵GPUを持たないので、グラフィックボードは引き続き必要です。どちらもPCIe 4.0に対応します(B550やX570のマザーボードの場合)。どちらもWindows 11の対応CPUなので、OS移行のための更新ではありません。
自作のAM4環境で、動画編集やレンダリングなど並列処理の性能を大きく引き上げたい人向けです。ゲーム中心で費用を抑えたいなら、8コアのRyzen 7 5700Xも比較してください。
スペック比較表
| 項目 | Ryzen 5 PRO 3600 | Ryzen 9 5900XT |
|---|---|---|
| 総合スコア | 17,213 | 43,829 |
| シングルスレッド | 2,510 | 3,477 |
| コア / スレッド | 6C / 12T | 16C / 32T |
| 基本クロック | 3.60 GHz | 3.30 GHz |
| TDP | 65 W | 105 W |
| ソケット | AM4 | AM4 |
| 発売年 | 2019年前後 | 2024年前後 |
| 参考価格 | - | $289.99(約46,000円) |
※参考価格の円換算は1ドル=158円で換算(2026年10月9日時点)
用途別の適性比較
| Ryzen 5 PRO 3600 | Ryzen 9 5900XT | |
|---|---|---|
| 事務・ネット | ★★★★★ | ★★★★★ |
| ゲーム | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 動画編集・制作 | ★★★★★ | ★★★★★ |
| プログラミング | ★★★★★ | ★★★★★ |
※ベンチマークスコアをもとにした当サイト独自の目安です。
比較のポイント
総合性能(マルチスレッド)ではRyzen 9 5900XTが43,829、Ryzen 5 PRO 3600が17,213で、約155%の差があります。体感でも明確な差を感じるレベルです。動画編集やエンコードなど重い処理では大きな違いになります。
アプリの起動速度やゲームのフレームレートに影響しやすいシングルスレッド性能は、Ryzen 9 5900XTが3,477、Ryzen 5 PRO 3600が2,510です。
消費電力の目安となるTDPはRyzen 5 PRO 3600が65W、Ryzen 9 5900XTが105Wです。Ryzen 5 PRO 3600の方が省電力で、電源や冷却の要件も緩くなります。
それぞれの詳細ページ
よくある質問
Q.Ryzen 5 PRO 3600とRyzen 9 5900XTはどちらが速いですか?
A.マルチスレッド性能(ベンチマーク総合スコア)ではRyzen 9 5900XTが約155%高いスコアです(43,829 vs 17,213)。シングルスレッド性能ではRyzen 9 5900XTが約39%リードしています。
Q.Ryzen 5 PRO 3600とRyzen 9 5900XTの発売時期は?
A.Ryzen 5 PRO 3600は2019年頃、Ryzen 9 5900XTは2024年頃の発売です。
Q.ゲーム用途ではどちらがおすすめですか?
A.ゲームではシングルスレッド性能が重要になる場面が多く、Ryzen 9 5900XT(シングルスコア3,477)がやや有利です。ただし実際のフレームレートはGPUの影響を強く受けるため、大きな差にならないことも多いです。