Core i9-9960X vs Core Ultra 7 265 性能比較
マルチスレッド性能ではCore Ultra 7 265が約68%リード、シングルスレッド性能ではCore Ultra 7 265が約81%リードしています。
- Core i9-9960X29,532
- Core Ultra 7 26549,682
どっちを選ぶ?比較解説
Core i9-9960XはSkylake-X世代(第9世代Core Xシリーズ)の16コア32スレッドで、ベースクロックは3.10GHz、ハイエンド向けのLGA2066ソケットを使い、DDR4メモリのクアッドチャネルに対応します。2019年の発売で、TDPは165Wです。倍率ロックフリーのモデルで、AVX-512に対応しますが、内蔵GPUはありません。Core Ultra 7 265はArrow Lake世代で、Pコア8基とEコア12基の20コア20スレッド(Hyper-Threadingなし)です。ベースクロックは2.40GHz、LGA1851ソケットとDDR5メモリを使い、TDPは65Wです。2025年の発売で、内蔵GPUとNPUを備えます。
CPU総合スコア(CPU Mark)はCore i9-9960Xの29,532に対しCore Ultra 7 265が49,682で、約1.7倍です。Hyper-Threadingがないためスレッド数は32から20に減りますが、コア数は16から20に増え、1コアあたりの性能が大きく上がっているため、全体の性能も上回ります。TDPの表記は165Wから65Wに下がり、性能あたりの消費電力も大きく改善します。
ソケットがLGA2066からLGA1851に変わり、メモリもDDR4からDDR5になるため、X299のマザーボードとメモリの両方を買い替える必要があります。Intel 800シリーズのマザーボードが対象です。クアッドチャネルからデュアルチャネルになり、PCIeレーン数も少なくなるので、グラフィックボードを複数枚使う構成や、拡張カードを多く使う構成では事前に確認してください。CPUクーラーはLGA1851対応のもの(LGA1700用と取り付け穴が共通)が必要で、LGA2066用のクーラーはそのままでは付きません。Core Ultra 7 265にはCPUクーラーが付属しますが、高負荷が続く用途では、より冷却力のあるクーラーを用意すると安心です。265は倍率ロックのモデルなので、9960Xでオーバークロックをしていた人は運用方法が変わります。i9-9960XはAVX-512に対応していますが、265は対応していないため、AVX-512を使うソフトでは差が縮まることがあります。i9-9960Xには内蔵GPUがなかったためグラフィックボードを使っているはずですが、265は内蔵GPUを備えるので、グラフィックボードの故障時や切り分けにも役立ちます。i9-9960XはWindows 11の対応CPUなので、OS移行のための更新ではありません。
消費電力を大きく抑えながら、HEDTの16コアを上回る性能にしたい人に向いています。性能をさらに優先するなら、Core Ultra 9 285Kも比較してください。
スペック比較表
| 項目 | Core i9-9960X | Core Ultra 7 265 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 29,532 | 49,682 |
| シングルスレッド | 2,588 | 4,697 |
| コア / スレッド | 16C / 32T | 20C / 20T |
| 基本クロック | 3.10 GHz | 2.40 GHz |
| TDP | 165 W | 65 W |
| ソケット | FCLGA2066 | FCLGA1851 |
| 発売年 | 2019年前後 | 2025年前後 |
| 参考価格 | $222.13(約35,000円) | $353(約56,000円) |
※参考価格の円換算は1ドル=158円で換算(2026年10月9日時点)
用途別の適性比較
| Core i9-9960X | Core Ultra 7 265 | |
|---|---|---|
| 事務・ネット | ★★★★★ | ★★★★★ |
| ゲーム | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 動画編集・制作 | ★★★★★ | ★★★★★ |
| プログラミング | ★★★★★ | ★★★★★ |
※ベンチマークスコアをもとにした当サイト独自の目安です。
比較のポイント
総合性能(マルチスレッド)ではCore Ultra 7 265が49,682、Core i9-9960Xが29,532で、約68%の差があります。体感でも明確な差を感じるレベルです。動画編集やエンコードなど重い処理では大きな違いになります。
アプリの起動速度やゲームのフレームレートに影響しやすいシングルスレッド性能は、Core Ultra 7 265が4,697、Core i9-9960Xが2,588です。
消費電力の目安となるTDPはCore i9-9960Xが165W、Core Ultra 7 265が65Wです。Core Ultra 7 265の方が省電力で、電源や冷却の要件も緩くなります。
それぞれの詳細ページ
よくある質問
Q.Core i9-9960XとCore Ultra 7 265はどちらが速いですか?
A.マルチスレッド性能(ベンチマーク総合スコア)ではCore Ultra 7 265が約68%高いスコアです(49,682 vs 29,532)。シングルスレッド性能ではCore Ultra 7 265が約81%リードしています。
Q.Core i9-9960XとCore Ultra 7 265の発売時期は?
A.Core i9-9960Xは2019年頃、Core Ultra 7 265は2025年頃の発売です。
Q.ゲーム用途ではどちらがおすすめですか?
A.ゲームではシングルスレッド性能が重要になる場面が多く、Core Ultra 7 265(シングルスコア4,697)がやや有利です。ただし実際のフレームレートはGPUの影響を強く受けるため、大きな差にならないことも多いです。