Core i9-10920X vs Core Ultra 9 285K 性能比較
マルチスレッド性能ではCore Ultra 9 285Kが約161%リード、シングルスレッド性能ではCore Ultra 9 285Kが約88%リードしています。
- Core i9-10920X25,720
- Core Ultra 9 285K67,219
どっちを選ぶ?比較解説
Core i9-10920XはCascade Lake-X世代の12コア24スレッドで、ハイエンド向けのLGA2066ソケット(X299チップセット)を使い、DDR4メモリのクアッドチャネルに対応します。TDPは165Wで、倍率ロックフリーのモデルですが、内蔵GPUはありません。Core Ultra 9 285KはArrow Lake世代で、Pコア8基とEコア16基の24コア24スレッド(Hyper-Threadingなし)です。LGA1851ソケットとDDR5メモリを使い、TDPは125Wです。倍率ロックフリーのKモデルで、内蔵GPUとNPUも備えます。
CPU総合スコア(CPU Mark)はCore i9-10920Xの25,720に対しCore Ultra 9 285Kが67,219で、約2.6倍です。Hyper-Threadingがないためスレッド数は24のまま変わりませんが、コア数は12から24に倍増し、1コアあたりの性能も大きく向上しています。3Dレンダリングや動画のエンコードなど、マルチスレッドを使い切る作業で待ち時間を大きく短縮できます。
ソケットがLGA2066からLGA1851に変わり、メモリもDDR4からDDR5になるため、X299のマザーボードとメモリの両方を買い替える必要があります。Intel 800シリーズ(Z890など)のマザーボードが対象です。クアッドチャネルからデュアルチャネルになり、CPUから出るPCIeレーン数も少なくなるので、グラフィックボードを複数枚使う構成や、NVMe SSD・拡張カードを多く使う構成では事前に確認してください。CPUクーラーはLGA1851対応のもの(LGA1700用と取り付け穴が共通)が必要で、LGA2066用のクーラーはそのままでは付きません。285KにはCPUクーラーが付属しないため、別途用意してください。高負荷時の消費電力は大きいので、電源と冷却には余裕を持たせてください。i9-10920XはAVX-512に対応していますが、285Kは対応していないため、AVX-512を使うソフトでは差が縮まることがあります。285Kは内蔵GPUを備えるので、グラフィックボードの故障時や切り分けにも役立ちます。i9-10920XはWindows 11の対応CPUなので、OS移行のための更新ではありません。
プラットフォームごと一新して、HEDTの12コアから作業性能を大きく伸ばしたい人に向いています。DDR4メモリを活かして費用を抑えたいなら、LGA1700のCore i7-14700Fも比較してください。
スペック比較表
| 項目 | Core i9-10920X | Core Ultra 9 285K |
|---|---|---|
| 総合スコア | 25,720 | 67,219 |
| シングルスレッド | 2,705 | 5,085 |
| コア / スレッド | 12C / 24T | 24C / 24T |
| 基本クロック | 3.50 GHz | 3.70 GHz |
| TDP | 165 W | 125 W |
| ソケット | FCLGA2066 | FCLGA1851 |
| 発売年 | 2019年前後 | 2024年前後 |
| 参考価格 | $263.27(約42,000円) | $519.99(約82,000円) |
※参考価格の円換算は1ドル=158円で換算(2026年10月2日時点)
用途別の適性比較
| Core i9-10920X | Core Ultra 9 285K | |
|---|---|---|
| 事務・ネット | ★★★★★ | ★★★★★ |
| ゲーム | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 動画編集・制作 | ★★★★★ | ★★★★★ |
| プログラミング | ★★★★★ | ★★★★★ |
※ベンチマークスコアをもとにした当サイト独自の目安です。
比較のポイント
総合性能(マルチスレッド)ではCore Ultra 9 285Kが67,219、Core i9-10920Xが25,720で、約161%の差があります。体感でも明確な差を感じるレベルです。動画編集やエンコードなど重い処理では大きな違いになります。
アプリの起動速度やゲームのフレームレートに影響しやすいシングルスレッド性能は、Core Ultra 9 285Kが5,085、Core i9-10920Xが2,705です。
消費電力の目安となるTDPはCore i9-10920Xが165W、Core Ultra 9 285Kが125Wです。Core Ultra 9 285Kの方が省電力で、電源や冷却の要件も緩くなります。
それぞれの詳細ページ
よくある質問
Q.Core i9-10920XとCore Ultra 9 285Kはどちらが速いですか?
A.マルチスレッド性能(ベンチマーク総合スコア)ではCore Ultra 9 285Kが約161%高いスコアです(67,219 vs 25,720)。シングルスレッド性能ではCore Ultra 9 285Kが約88%リードしています。
Q.Core i9-10920XとCore Ultra 9 285Kの発売時期は?
A.Core i9-10920Xは2019年頃、Core Ultra 9 285Kは2024年頃の発売です。
Q.ゲーム用途ではどちらがおすすめですか?
A.ゲームではシングルスレッド性能が重要になる場面が多く、Core Ultra 9 285K(シングルスコア5,085)がやや有利です。ただし実際のフレームレートはGPUの影響を強く受けるため、大きな差にならないことも多いです。